創業以来、「超硬耐摩耗工具」の製造に専念してきた冨士ダイス。塑性加工に立脚した設計から原料粉末の調整、焼結、機械加工、製品検査まで、世界最高水準の技術力による一貫生産体制で超硬合金製品を提供してきました。「超硬耐摩耗工具」業界では長期にわたってトップシェアを維持しています。
冨士ダイスはこれまで、大きな景気変動や経済危機などに直面しても赤字に陥ったことはありません。創業以来、黒字経営を継続しています。さらに高い自己資本比率に加えて、潤沢な手元資金を保有しており、極めて堅固な財務基盤を維持しています。
冨士ダイスの超精密、高精度、高品質な超硬製品は、高層ビルや光通信などのインフラ設備から輸送用機械、コンピュータ医療機器、家電、生活用品に至るまで、非常に広範な産業分野における製造現場で利用されています。取引社数は約3,000社。長年にわたって信頼に応えてきました。
量産化に耐え得るための一定の耐久性が必要な工具は耐摩耗工具と呼ばれます。その中でもとりわけ高精度の加工に対応するために超硬合金を用いてつくられた工具・金型が「超硬耐摩耗工具」です。冨士ダイスは1949 年の創業以来、一貫してこの「超硬耐摩耗工具」の製造・販売を行ってきました。
原料粉末の調合をする段階から、お客様が要望される部品の設計、焼結、機械加工、製品検査まで一貫した受注生産体制を構築。全国の営業拠点を通じ、業界最多の営業員による直接販売網を生かして、どのようなオーダーに対しても柔軟に対応しています。
お客様のオーダーごとに細かく仕様が異なってくる「超硬耐摩耗工具」。完全な少量多品種の製品です。冨士ダイスでは一つひとつのオーダーをきめ細かに伺って製造現場にバトンタッチし、少数多品種の提供を実現しています。
原料粉末の調合をする段階から、お客様が要望される部品の設計、焼結、機械加工、製品検査まで一貫した受注生産体制を構築。あらゆるオーダーにお応えし、お客様が満足できる製品を、お客様と一緒につくり上げていきます。
エンジンをはじめとする重要部品などの製造ラインに使われています。
高精度かつ耐摩耗性に優れた超硬合金の製缶金型で高いシェアを誇ります。
カメラレンズ製造用の金型として利用され、研磨作業を不要にしました。
冨士ダイスは、ものづくりは妥協やごまかしのない“誠実な心”や“真心”から生み出されるという理念のもと、創業当時から社員の成長と育成に力を注いできました。 この社員を大切にする社風のもと、創業以来さまざまな困難な時代でもリストラをしたことがありません。
現代社会では、さまざまな業界で派遣社員の契約をしている企業が大多数を占めています。しかし、冨士ダイスでは工場の製造現場でも派遣社員はほどんどいません。これも、ものづくりに真摯に取り組む理念と社員を大切にする社風の表れです。
冨士ダイスはさまざまな制度でも社員を働きやすさの充実を図っています。育休・産休制度は積極的に活用されていて、出産後、育児休暇後の復帰率は100%を誇っています。近年は男性社員が育児休暇を取得するケースも増えてきています。
厚生労働省の調査によると、入社3年目に約30%が退職するといわれています。冨士ダイスの入社後の離職率は入社2年目で10%、3年目で16%で例年、平均と比較してかなり低い数値です。これも風通しの良い社風の表れの一つです。